更年期の不調をやわらげる
腎と更年期との関係性
- 最近、急に汗をかいたり、体がだるくなったり、気持ちがイライラ…。
そんな更年期の変化、感じていませんか？更年期になると、体と心にこんな不調が出やすくなります：
• ほてり・のぼせ
• 冷え
• だるさ・疲れやすさ
• イライラ・気分の不安定
「なぜこんな症状が出るのか？」と悩む方も多いです。この記事では、東洋医学の視点から更年期の不調の仕組みを解説し、日常でできる改善ポイントも紹介します。
女性ホルモンと腎
更年期の症状の原因
更年期の不調の大きな原因は、女性ホルモン・エストロゲンの減少です。東洋医学では、エストロゲンの減少は「腎（じん）」の力が弱まることと深く関わっています。
更年期の不調を和らげる腎とは？
生命エネルギーの源
「腎（じん）」は、西洋医学の腎臓とは少し違います。
腎は生命の力の源で、以下の働きを担います：
• 成長・発育
• 女性ホルモンの分泌
• 心身の健康のサポート
腎の生命エネルギーには2種類あります
1. 生まれ持った力（先天の精）
親から受け継いだ生命力
年齢とともに自然に減少し、補充はできません
2. 日々補える力（後天の精）
食事や呼吸から作られる毎日の力
ストレスや生活習慣の乱れで減りやすくなります
腎のエネルギー減少がもたらす更年期の症状
年齢とともに腎の生命エネルギーは減っていきます（加齢）ですが、減ること自体は自然な変化です。しかし、エネルギーのバランスが崩れると、以下のような更年期の不調が現れやすくなります
• 冷え
• ほてり
• だるさ・疲れやすさ
• イライラ・気分の変動
そこで、エネルギーバランスが何なのか？わかりやすくイメージするために「カップ」に例えてみましょう。
エネルギーで考える心と体のバランス
体の元気の源でもある腎の生命エネルギーをカップに例えると、体の中のバランスがイメージしやすくなります。
カップ= 腎の生命エネルギー
カップ（エネルギー）の中には [水= 陰]と[湯= 陽]があります
• 水（陰）：体を潤し、心を落ち着かせる力
• お湯（陽）：体を温め、動かす力
この2つのバランスが整うと、心も体も快適に過ごせます。
バランスが崩れると…
• 水（陰）過多 → 冷え・むくみ・だるさ
• お湯（陽）過多 → ほてり・のぼせ・イライラ・発汗
• エネルギー全体が減少 → 冷えとほてりが同時に出る、疲れやすい、気力が出ない
日常でできる腎・生命エネルギーをいたわる習慣
毎日の食事で腎をいたわることは、更年期の不調を和らげるためにもおすすめです。
腎を養う食材
• 黒豆、黒ゴマ、ひじき、わかめ
• 山芋、栗、クルミ
• 鶏肉や豚肉（適量）
• しじみ、あさりなどの貝類
腎を弱らせる生活習慣
生活習慣も腎の働きに大きく影響します。少し意識を変えるだけでも、生命エネルギーを守ることができます。
• 夜更かしや不規則な睡眠
• 冷たい飲み物やアイスで体を冷やす
• 過度なストレスや働きすぎ
• 甘いもの・加工食品の摂りすぎ
日常で取り入れやすい簡単な工夫
忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で腎をいたわりやすくなります。
•体（特に腰回り）を冷やさないようにする
•スケジュールを詰め込みすぎない（休息も取ることも大事です）
•軽い散歩や深呼吸で体を動かす
陰陽・五臓のバランスを意識する
腎だけでなく、陰陽や五臓（肝・心・脾・肺・腎）のバランスも大切です。
陰陽の偏りや五臓の不調で、症状の出方は人それぞれ違います
音叉療法・漢方養生でさらにサポート
エネルギーの通り道である経絡が滞ると、疲れや冷え、ほてりなどが出やすくなります。当店では、音叉療法で経絡での流れを巡らせて弱った臓腑をサポートします。さらに、生活に取り入れやすい漢方養生もアドバイス
• 体質に合った食材や食べ方
• 疲れやすいときに取り入れたい薬膳
• 日々の過ごし方の工夫 など
音叉療法と漢方養生を組み合わせることで、心身のバランスをより快適に保てます。
まとめ
更年期の不調をやわらげるポイント
• エネルギーのバランスを知ることが、更年期の不調を理解する大きなヒントです
• 腎を労わり、陰陽・五臓のバランスを意識した生活を取り入れる
• 音叉療法や漢方養生で巡りを整える
少しずつ実践することで、毎日を快適に過ごす第一歩になります
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